読書依存症
私は約3ヶ月間、読書依存症になりました。
それは母が亡くなったのがキッカケだったように思います。
母が亡くなって、それから数ヶ月間は兄弟で様々な手続きなどに追われました。
普段は同居していない兄弟たちが何日も泊り込み、色々な手続きに奔走する日々。
それらが一段楽する頃、私は気分を紛らす為に本を読み始めました。
その1年ほど前までの私は本を読めませんでした。
本を読んでも意味が理解できないほどうつの症状が酷かったのです。
ところがその頃は比較的調子が良かったのか、本にのめりこんで読むことが出来たのでした。
自分的には決して体調は良くありませんでした。
だって母が亡くなる前から、末期がんで入退院を繰り返す母の事で色々気苦労がありましたし、亡くなってからも沢山の人と接しなければなりませんでしたから。
通夜や葬儀に訪れる人々、葬儀屋の方たちとの打ち合わせなど、常に様々な人たちが我が家に出入りします。
着替えるだけでも相当辛いのに、座っているだけでも辛くて横になりたくて仕方ないのに、自分の親の葬儀で失礼な態度は出来ません。
毎日毎日とても無理をしていました。
そしてそのストレスを晴らすかのように、私は本にのめりこんでいきました。
最初読んでいたのは主に小説です。
元々沢山の本を持っているので、それらを再読していたのです。
その後全て読み終わってしまうと、今度は漫画のコミックです。
実は漫画のコミックも、我が家には1,000冊以上は軽くあります。
それらを次々と読んでいきました。
止められませんでした。
殆ど寝ることもなく、毎日毎日起きている間はひたすら本を読んでいました。
本を読んでいる間は現実の事を何も考えないですむ。
ですから逆に読むのを止めるのが怖かったんです。
本を読んでいなければ落ち着かない、何をどうしていいか分からない。
心の中がワサワサして気分が悪くなる。
病院での血圧や心臓の鼓動を示すモニターのピッピッという音や、病院エレベータの音が耳について離れず、幻聴症状まで出ていました。
深夜子供たちは自室で眠っているのに、階下から階段を駆け上がる足音が何度も何度も繰り返し聞こえたり、自宅なのにあの病院のモニターのピッピッ・・・という音が聞こえたりしていました。
すべきことは山ほどあるのに、それらを自分でどうにもすることが出来ず、すると「何とかしなければ」というプレッシャーで押し潰されそうになります。
そんな気持ちから逃げていたのです。
自分の意思では読むのを止めることも出来なくなり、その年の暮れにはネットで一気に大量の本を購入しました。
母が亡くなって3ヶ月くらい経っていました。
ところが年が開けたら、突然今度は本が読めなくなりました。
何故なのか分かりませんが、読めなくなったのです。
それこそ読み始めるのが億劫で、手をつけられなくなりました。
約3ヶ月間、毎日約2~3時間の睡眠時間以外は殆ど本を読んですごしたので、その疲れが出たのかもしれません。
その時に買った本の殆どが、未だに手を付けずにそのまま放置されています。
読み始めたらまた止められなくなるかも・・・・という恐怖心があるので、余計に読み始めることが出来ないのかもしれません。
